網上葉の書き方


その五  文字の書體


東川吉嗣


  ここでは、文字の形、書體を指定するしかたについて述べる。
  文字を強調する
  特定の文字群を「目立たせたい」ときは、その文字群を「<strong>」と「</strong>」で挾めばよい。例へば、上の文の「目立たせたい」は、次のやうに書いてある。

「<strong>目立たせたい</strong>」

この場合、どのやうに目立たせるか、どのやうに強調するかは、閲覧者の閲覧ソフトや、その設定に任される。

  文字を太くさせる
  特定の文字群を太くさせて、人目を惹くには、その文字群を「<b>」と「</b>」で挾めばよい。例へば、上の文の「特定の文字群を太くさせ」は、次のやうに書いてある。

特定の文字群を<b>太く</b>させ

  文字を傾ける
  特定の文字群を斜めに傾けて、人目を惹くには、その文字群を「<i>」と「</i>」で挾めばよい。例へば、上の文の「特定の文字群を斜めに傾けて」は、次のやうに書いてある。

特定の文字群を<i>斜めに傾け</i>て

  文字を傾けて目立たせる
  特定の文字群を斜めに傾けて、人目を惹くには、その文字群を「<em>」と「</em>」で挾めばよい。例へば、上の文の「特定の文字群を斜めに傾けて、人目を惹く」は、次のやうに書いてある。

特定の文字群を<em>斜めに傾けて、人目を惹く</em>

  文字の下に線を引く
  特定の文字群の下に線を引いて人目を惹くには、その文字群を「<u>」と「</u>」で挾めばよい。例へば、上の文の「特定の文字群の下に線を引いて人目を惹く」は、次のやうに書いてある。

特定の文字群の<u>下に線を引いて人目を惹く</u>

  文字を見え消しにする
  特定の文字群の上に重ねて線を引き、訂正前の文字群を示したままで消す、簿記で言ふ「見え消し」にするには、「<s>」と「</s>」で挾めばよい。例へば、上の文の「特定の文字群の上に重ねて線を引き、訂正前の文字群を示したままで消す」は、次のやうに書いてある。

特定の文字群の<s>上に重ねて線を引き、訂正前の文字群を示したまま</s>で消す

  ローマ字の文字幅を等しくする
  印刷や、コンピュータで使ふ國語の文字は平假名、片假名、漢字、共にどの文字も同じ幅に設計されてゐるが、歐米の言葉を表記するローマ字は、「w」や「m」など、幅の廣い文字もあれば、「i」や「l」など、幅の狭い文字もある。ところが、英文タイプライターでは、一文字あたりの文字送りの幅を一定にするために、「w」、「m」、「i」、「l」などと、文字幅を等しくした設計の書體になつてゐる。その書體にするには、目的の文字群を「<tt>」と「</tt>」で挾めばよい。國語の中では、あまり有用な指定とは言へないが、次に、指定しない文字列を、次いで下に、指定した文字列を示す。下の二列は「abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ<br><tt>abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ</tt>」と書いてある。

abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ


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この網上葉の履歴
○平成二十九年四月十六日、電子飛脚の宛先番地の訂正。
○平成二十二年四月二十四日、電子飛脚の宛先番地の訂正。
○平成十五年十一月十七日、掲載開始。

制作者  東川吉嗣  平成十五年、乃至二十九年
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