網上葉の書き方


その七  文字の色


東川吉嗣


  ここでは、文字の色を指定するしかたについて述べる。
  網上葉の文字の色は、指定しない場合は、閲覧者の機械やソフトの設定に任される。また、閲覧者が實際に目にする色が、その網上葉の制作者の希望通りであるか否かは、保證の限りではない。「同じ色」と言ふても、それは電子情報として、「同一情報での色指定」と言ふことで、同じ電子情報でも、ディスプレイの違ひなど、その情報を展開する側の條件で、「同じ色」には見えないのは當然のことである。

  全體の文字の色を指定する
  まづ、その網上葉全體の文字の色を指定するしかたがある。そのためには、その網上葉の記述の先頭部分の「<body>」のところへ、「body」の後に、半角の空白を置いて「text=#色の名」を書き加へる。この「色の名」は、光の三原色「赤、緑、青」を組み合はせた「アール・ジー・ビー・コード」の六桁數字で表示する。また、アメリカ人にとつて通常なじみ深い色は、この數字に替へて、通俗名でも指定できる。ちなみに、この網上葉での文字の色は「純粋な青」で、次のやうに指定してある。

<body text=#0000ff>

  この六桁の文字の「0000ff」の内、最初の二桁が「赤色」の程度を示し、次の二桁が「緑色」の程度を示し、後の二桁が「青色」の程度を示す。それぞれの二桁は「十六進數の二桁數字」で、いちばん程度の小さいのが「00」で、一番程度の大きいのが「ff」である。この例の場合は、「赤、緑」の成分は無しで、「青」の成分が最高程度であることを示す。十六進數は、「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、a、b、c、d、e、f」の順に數が進み、「f」の次には桁が繰り上がる。さうして、二桁目は「10、11、・・・、18、19、1a、1b、1c、・・・、1f、20、21、・・・」と進み、「ff」で二桁は終りである。それぞれ百パーセントの三原色を掛け合はせた色は「ffffff」で示すことが出來るが、これが「白色」である。逆に「000000」は、零パーセントの三原色を掛け合はせたもの、「黒」である。

  色、數値、名前の對照表
  光の三原色「赤、緑、青」の混ぜ具合を思ひのままに設定して、好みの色を指定できる譯であるが、「赤色、何々。緑色、何々。青色、何々。」と指定しても、出來上がりの色の感触を知ることは難しい。また、聞き慣れたアメリカ語の通俗名稱を知つてゐるとしても、コンピュータの畫面上での實際の色の感触は判りにくいので、別に資料として、「色、數値、名前の對照表」を作つた。これを參考に、三原色の構成を變へてみて、希望の色を作り出すことができよう。

  特定の文字群の色を指定する
  特定の文字群の色を指定するには、その文字群を「<font color=#nnnnnn>」と「</font>」で挾む。この時の「nnnnnn」は、上の「全體の文字の色を指定する」で述べた、六桁數字である。この項の見出しに示した「特定の文字群の色を指定する」は、「fa8072」の色を着けて、強調してあり、次のやうに書いてある。

<font color=#fa8072><strong>特定の文字群の色を指定する</strong></font>

  このやうに、この網上葉での文字の色は、「<body text=#0000ff>」で指定した指示が、最後の「</body#62;」まで働いてゐる中で、「<font color=#fa8072>」で始まる、色指定の指示が、「</font>」で終りを告げるまで有効である。このやうに、文字に就いての、「色指定」、「大きさ指定」、「書體指定」など、種々の指定を組み合はせて指示することが出來る。例へば、大きさを「+2」にして、色を「ff0000」とする場合、次のやうに書く。

<font size=+2 color=#ff0000>大きさを「+2」にして、色を「ff0000」とする</font>

これは、「size=+2」と「color=#ff0000」の順序を入れ替へて、次のやうに書いても「大きさを「+2」にして、色を「ff0000」とする」と表現出來て、結果は同じである。

<font color=#ff0000 size=+2>大きさを「+2」にして、色を「ff0000」とする</font>


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この網上葉の履歴
○平成二十九年四月十六日、電子飛脚の宛先番地の訂正。
○平成二十二年四月二十四日、電子飛脚の宛先番地の訂正。
○平成十五年十一月十七日、掲載開始。

制作者  東川吉嗣  平成十五年、乃至二十九年
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