リサール切手集

アメリカ植民地期のリサール切手

東川吉嗣

  上に掲げた封筒は初日カバー風に作られた郵趣品である。右上のリサール切手に押された消印は、左下の消印の丁度一年前である。リサール切手には「アメリカ合衆國フィリピン州」と表記があり、アメリカの植民地であることを示してゐるが、左下の切手には「フィリピン共和國」とある。
  フィリピンは永くスペインの植民地であつたが、スペインとの戰爭で勝つたアメリカが、明治三十一年、平成前九十一年にスペインに取つて替はつた。以降、大東亞戰爭での日本軍による米軍驅逐により、昭和十八年、平成前四十六年に獨立したが、昭和二十年に米軍がフィリピンを奪還することで獨立は否定された。昭和二十一年七月、アメリカの承認の下で獨立を達成して現在に至つてゐる。上に擧げた封筒は獨立前と獨立後の切手と消印を示したものである。
  上のリサール切手をここに示した。現物印面は、天地二十三ミリ、左右十九ミリである。天と地に「UNITED STATES OF AMERICA」「COMMONWEALTH OF THE PHILIPPINES」、右に「POSTAGE」、左に「2CENTAVOS」、中央リサールの肖像横に「JOSE ■ RIZAL」「1861」「1896」とあるが、■は讀めない。
  この切手は「アメリカ合衆國フィリピン群島」と表記があるもので、上に擧げたものより古い時代の物である。現物印面は、天地二十二ミリ、左右十九ミリである。四隅に「2」を配して、天に「PHILIPPINE」「ISLANDS,」「UNITED STATES」「OF AMERICA」、下に「CENTAVOS」とあり、中央にリサールの肖像がある。右側は目打ちが無い。消印は「O.B」と讀めるか。
  
リサール切手集玄關
大東亞戰爭期のリサール切手
獨立以降現在までのリサール切手  
この網上頁の經過

○平成二十九年四月十四日、電子飛脚の宛先を訂正。
○平成二十二年十二月三十一日、電子飛脚の宛先訂正。
○平成十五年十一月二十五日、携帯電話版を掲載。
○平成十二年八月二十二日、開設。
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著作權者    東川吉嗣(電子飛脚のソフトが立ち上がつたら、宛先から「ひらかな」を消して下さい。)  平成十二年、乃至平成二十九年
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