これは昭和十八年十月十四日、日本軍占領地からの獨立に當り發行された記念切手である。リサール記念碑を背景にフィリピン婦人と國旗が描かれてゐる。この切手には目打ちのある物と、目打ちの無いものがある。圖柄は色と額面を除き全て同じである。現物の印面は天地二十七ミリ、左右三十二ミリである。印面の天には「KALAYAAN NANG PILIPINAS」、地にはキリスト暦の「1943」、額面の「5c、12c、17c」、右に横書きで「POSTAGE」とある。婦人の頭の上に文字のやうなものがあるが不明。 次に目打ち無しの物をそれぞれ示す。