網上葉の書き方


その參  引き紐の付け方


東川吉嗣


  ここでは、他の網上葉や、特定箇所への引き紐の付け方、電子飛脚への引き紐の付け方などについて述べる。
  網際通信で公開してゐるページ、網上葉の最大の特徴は、「網際通信に接續してゐれば、その機械の機種や、使用ソフトに拘わらず、その内容を閲覧出來ること」であるが、從來の情報傳達手段とは決定的に異なる特徴として、「その網上葉の記述の中に、引き紐をつけて、關聯ファイルを實行できたり、餘所の網上葉や餘所の箇所を参照することが出來る仕組み」がある。それは、祭などの縁日の屋臺で見られる「寶引き」の籤紐に似て、特定の紐を引けば、その紐の先に着けられた「おたから」がズルズルと引き寄せられるのである。網上葉に設けられた引き紐の先に、テキストファイルがあれば、そのテキスト文が、画像ファイルならば、その繪が、音聲ファイルならば、その音が、閲覧・觀賞できる。また、引き紐の先に、餘所の網上葉の番地があれば、その網上葉へ、あるいは、その網上葉の特定の箇所を指定してあれば、その箇所へ移動することが出來る。

  今、假に、次のやうな文章があるとする。

  自分の苗字について、疑問を持ち、自家の苗字についての傳承や、同じ苗字の人の全國分布、苗字と同じ表記をする地名などについて、調べたり考へたりした結果を發表した例の一つとして、『東川姓と東川地名』がある。

  この『東川姓と東川地名』といふ網上葉は網際通信の「http://freehome.kakiko.com/higasikawa/」といふ番地に公開されてゐて、その玄關もしくは目次に相當する網上葉は「index.html」といふ名のファイルである。
  この文章を讀んでゐる人に、網際上の『東川姓と東川地名』を開いて貰ひたい時、あるいは、参照して貰ひたい時、いちいち、その番地とファイル名を打ち込んで貰ふ手間を掛けずに、網際通信上の目的の網上葉、目的の箇所、目的のファイルへ讀者を導く仕組みが「引き紐」である。この「引き紐」の付け方は、次のやうにする。
  「
<a href="網際通信上の目的のページや目的の箇所の番地。もしくは目的のファイルの在処とファイル名">引き紐の目印とする文字群</a>

上の例にあてはめると、「http://freehome.kakiko.com/higasikawa/index.html」が、網際通信上の目的の網上葉の番地とファイル名であり、この引き紐の目印を『東川姓と東川地名』とすると、具體的には
  「
<a href="http://freehome.kakiko.com/higasikawa/index.html">『東川姓と東川地名』</a>

となる。かうすれば、この網上葉を閲覧した時に、閲覧ソフトの設定に從ふて、引き紐の目印の『東川姓と東川地名』の部分が、他の文章とは異なる色、あるいは下線を引いた姿などで表示され、讀者に、『東川姓と東川地名』が引き紐の目印、端緒になつてゐることを判らせてくれる。そして、この目印の部分にマウスポイントを當てて實行を迫ると、閲覧ソフトは網際通信で、「http://freehome.kakiko.com/higasikawa/index.html」を閲覧するべく動作を開始する。
  網際通信で餘所のコンピューターからの閲覧要求に應へて、その目的ファイルの情報を提供する仕事をしてゐるソフトは「ウエッブサーバー」などと言はれるが、番地のみを指定して、ファイル名を指定しない閲覧要求に對しては、常に「index.html」といふ名のファイルを見せることに決めてゐるソフトがある。そのやうな場合は、「http://freehome.kakiko.com/higasikawa/」で、「freehome.kakiko.com/higasikawa/index.html」を指定したのと同じことになる。從ふて、「http://freehome.kakiko.com/higasikawa/」よりも、「freehome.kakiko.com/higasikawa/index.html」のはうが、好ましい表記である。また、自分で網上葉を作る場合は、玄關や目次に相當する網上葉には出來るだけ「index.html」といふ名にすることが好ましい。
  『東川姓と東川地名』の中の『第三章 東川姓の全國分布』といふ網上葉が同じ番地の「d03.html」といふ名のファイルであるとして、そのファイルを見せる引き紐は、次のやうに指定すればよい。
  「
<a href="http://freehome.kakiko.com/higasikawa/d03.html">『第三章 東川姓の全國分布』</a>

  また、「hitoni.jpg」といふ畫像ファイルを見せたい時は、次のやうに指定すればよい。
  「
<a href="http://freehome.kakiko.com/higasikawa/f10/hitoni.jpg">「伊賀名張の東川と西川」の圖</a>

  同樣に、音聲ファイルや、動畫ファイルなどでも、引き紐をつけて實行させることが出來る。

  以上は、特定の網上葉やファイルへの引き紐の付け方の基本であるが、特定の網上葉の中の「特定の箇所」へ印を付ければ、その箇所へ引き紐を着けることが出來る。自分が作つた網上葉の特定の箇所に、引き紐の印を着けるには次のやうに箇所を特定して、そこへ印の名前を付ける。

<a name="印の名前">印を着ける文字群</a>

  假に、「freehome.kakiko.com/higasikawa/index.html」といふファイルの中の文章にある特定の箇所、「全國の東川と西川」といふ箇所に印を着けて、その印の名を「zenkoku」とするならば、その「全國の東川と西川」といふ箇所を、つぎのやうに書き變へる。。

<a name="zenkoku">全國の東川と西川</a>

  この引き紐の印がついた特定の箇所を引き紐で指定するには、ファイル名に續けて「#印の名前」を書き込む。上の例を用ゐると、例へば
  「
『第三章 東川姓の全國分布』には<a href="http://freehome.kakiko.com/higasikawa/d03.html#zenkoku">「全國の東川と西川」について</a>も記述がある

と言ふ風に指定する。

電子飛脚を出して貰ふ

  網上葉の執筆者への傳言、いはゆる電子メールとか、電子飛脚を出して貰ふ仕組みがある。この指定は、引き紐の指定に似た形で指定する。すなはち、
  「
<a href="mailto:差し出し先の電子飛脚の番地">電子飛脚の目印</a>

  この指定により、この網上葉の閲覧者が、この指定部分を實行すると、「通常使ふ電子飛脚のソフト」が立ち上がり、その送信先には、ここに指定した番地が、自動的に記入される。
  差し出し先の電子飛脚の番地が「yoshitsugu_higashikawa@croshead.co.jp」とするとき、「筆者へ飛脚便」といふ文字群を實行すれば飛脚ソフトが立ち上がるやうにするには、つぎのやうにする。
  「
<a href="mailto:yoshitsugu_higashikawa@croshead.co.jp">筆者へ飛脚便</a>

  このやうにして飛脚ソフトに繋がれた箇所は、引き紐の手掛かりと同樣に、異なる色や、下線でもつて、區別して表現される。その具體例として、この網上葉下部の「制作者」の欄の「東川吉嗣」と「Higasikawa Yositugu」の文字群を飛脚ソフトに繋いでみた。他の文字とは異なる表情になつてゐるでせう。ここに擧げた番地などは説明のための假のものです。


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この網上葉の履歴
○令和三年二月十一日、説明文中の假の番地表示などの注意を追記。
○平成二十九年四月十六日、電子飛脚の宛先番地の訂正。
○平成二十二年四月二十四日、電子飛脚の宛先番地の訂正。
○平成十五年十一月十七日、掲載開始。

制作者  東川吉嗣  平成十五年、乃至令和三年
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