網上葉の書き方


その貳  テキスト文の表示


東川吉嗣


  ここでは、テキスト文の表示の仕方、改行、段落の示し方、主題と項目を本文と區別して表示する方法などについて述べる。
  網上葉で發表すべき文章を準備する。その文章を「<body>」と「</body>」の間に書き込む。
  これでその文章が表示される。この場合、文字の大きさ、文字の色、文字の書體、文字の線の太さ、改行は全て無視されて、そのページの見た目のありさまは、そのページを閲覧する機械や「閲覧ソフト」の設定に從ふ。
  この文章に改行を施して表示するには、改行したい文字の手前に、半角英數字で「<br>」と書き込むと、その文字から行が改まり、新しい行に表示される。一行分だけ、行を空けたい時は、「<br>」を繰り返へして、「<br><br>」とすればよい。
  また、文章の大きな區切りである、段落を示すには「<p>」と書き込む。閲覧ソフトに依るが、インターネット・エクスプローラでは、この場合も一行空きで表示される。ただし、「p」は段落區切りの始まりを示すものであり、「一行空きで表示」を指示する物ではない。
  前に使ふた例文「これが、このページの本文です。」で、「本文です。」を改行するには、「<br>本文です。」とする。また、「何野何兵衞。」の行も、「電子飛脚」の始まりで改行するために「<br>電子飛脚」とした。

<html>
<head>
<title>網上葉の書き方</title>
</head>
<body>これが、このページの<br>本文です。
<address>何野何兵衞。東京都千代田區神田萬年町參丁目五番。<br>電子飛脚 nanibei@kanda.co.jp 平成十五年十月。Copyright C 2003
</address>
</body>
</html>

  なほ、改行命令の「br」と、段落表示の「p」は命令終了の表示「/br」や「/p」を必要としない。

  次に、表題や見出しの文字を區別表示する方法について述べる。
  その網上葉の「題名」、「章の名」、「主題の名」、「項目の名」など、内容文章と區別したい文字がある時には「<h○>」と「</h○>」で目的の文字列を圍む。「○」には、半角の算用數字で一から六までの數字を入れる。一番大きな區切りの見出し、例へば、その網上葉の表題などには、「1」を使ひ、「<h1>」と「</h1>」で目的の文字列を圍む。それに次ぐ、區切りの見出しには「2」をつかふ。以下、數字が増えると小さい區切りを表現する。
  閲覧ソフトにより、この「見出し文字」は本文よりも大きく表示されるが、「h1」、「h2」から「h6」に至る指令は、大見出し、小見出しの區分を示す物で、文字の大きさを示す物ではない。
  ちなみに、この網上葉の表題部分の文字群は

<h1>網上葉の書き方</h1><br>
<h2>その貳  テキスト文の表示</h2><br>
<h3>東川吉嗣</h3>

と書いてある。


附けたり
○改行、原則無視 - 「ハイパーテキスト・マークアップランゲッジ」では、「<br>」を書き込まない限り、改行は無視される。これは網際通信においては、文字情報の傳達に際して、どの文字がどの順序で一次元的に配列してゐるかといふことが、最優先の傳達事項であり、どの文字で行が改まるかといふことは、二の次であることの現れである。いはんや、文字の大きさ、色、書體などは、重要度が小さいものとされる。改行の指示、段落の指示がない限り、そのテキスト文の表示は、閲覧ソフトの設定、閲覧者の設定に任される。
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この網上葉の履歴
○平成二十九年四月十六日、電子飛脚の宛先番地の訂正。
○平成二十二年四月二十四日、電子飛脚の宛先番地の訂正。
○平成十五年十一月十七日、掲載開始。

制作者  東川吉嗣  平成十五年、乃至二十九年
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